- 2019年03月2日(土)
アメリカ式の本場ホームパーティーとは?イベントアイディアをご紹介
ホームパーティというと、プール付きの大きなお家にゲストをたくさん呼んで、ワインを片手に談笑する映画のワンシーンのような光景を思い浮かべる方も多いのでは。実際そんな側面もあるのですが、実はアメリカ式ホームパーティーには日本でも友人とのおうちでの集まりに応用できるアイディアがたくさん!
日本ではあまり馴染みがありませんが、その分ありきたりなホームパーティーとは一味違ったイベントにできるかも。今回はアメリカでの一般的なホームパーティの基本から、アメリカに根付く様々なパーティの種類をご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
なんでもない日を特別にしてくれる「テーマパーティ」
アメリカのホームパーティを開く上で一番の要となるのがテーマ決めです。色々な節目でパーティを開きますが、日本でもしパーティを開くとなるとお誕生日や忘年会など何かしらの大義名分が前提にありますよね。もちろんお誕生日などの節目にもパーティを企画しますが、パーティー文化が確立しているアメリカでは、なんでもない日にもパーティを開くのです!
そんな時にどのような名目で人を招待するのかというと、パーティを開きたい人が好きなテーマを決めるところから始まります。そしてデコレーションからお料理まで全てそのテーマをベースに構成を練るのです。テーマに合わせてカラーコーディネートも決めるので、何色も揃った風船やプラスチックカップなどのパーティーグッズだけが揃った大型スーパーサイズの専門店まで存在します。
テーマというとどんなアイディアがあるのでしょう?定番なのは独立記念日にアメリカ国旗をテーマに楽しんだり、自分の好きな絵本の世界観を表現しても面白いです。そんな様々なテーマはこれからの連載で詳しく特集していきたいと思います。
ゲストの服装もテーマ次第!来る前から楽しんでもらおう
テーマやカラーコーディネートが決まったら、ゲストにはそのテーマを更に体感してもらうためにドレスコードを指定することもよくあります。ドレスコードというとフォーマルやビジネスカジュアルなど形式的なものを思い浮かべてしまうかもしれませんが、この場合は「白がテーマだからドレスコードは全身ホワイトで」など、パーティの雰囲気を盛り上げるような内容です。
実際にドレスコードに挑戦する場合は、招待状を送る際にゲストに事前にお知らせしておきましょう。
ペーパーグッズ
アメリカでは子供のバースデーパーティーでも、パーティの招待状はちゃんとした紙のカードを送るのが一般的です。そもそも普段からカードを贈り合う文化が根付いているので、街中のスーパーマーケットにもカードなどのペーパーアイテムだけの大きなコーナーが設置されています。
そして更に、パーティ開催日から数日後には来てくれたゲストにサンキューカードを送り、感謝の気持ちを伝えることも欠かしません。
ギフトリストを作る
バースデーなどのお祝いする主役がいるパーティの場合、ゲストはプレゼントを持ち寄るのは日本も同じですが、アメリカではレジストリーというスタイルが定番です。なんとお祝いされる側が一定の予算内で自分が欲しいものをリストアップしたウィッシュリストを作成して、ゲストがその中から好きなものを選んでプレゼントするのです。
日本では考えられないシステムかもしれませんが、もらう側は本当に欲しい物をもらえるし、あげる側も本当に喜んでもらえる物を悩む事なくあげられるので、合理主義のアメリカならではなのかもしれません。
パーティを開く定番のイベント
色々な節目を祝うバースデーパーティー
一般的なパーティの開き方をご紹介できたところで、アメリカらしい定番のイベントをいくつかご説明します。まずバースデーパーティーというとお子さんを主役としたパーティを、お母さん達が張り切ってお祝いするところは日本にも共通するところがありますね。
その一方で、アメリカには大きな意味を持ってお祝いする節目の年齢もあります。
その一つがユダヤ教の行事である、バーミツバ(Bar Mitzvah)と バトミツバ(Bat Mitzvah)といわれるものです。Bar Mitzvahが13歳を迎える男の子のお祝いで、Bat Mitzvahが12歳を迎える女の子のお祝いです。これらはユダヤ教の教えの中でこの年齢に達すると「自分の行動に責任がもてる」成熟した大人になったということで彼らの成長をお祝いするのです。
家族や友人を集め、彼らの前で成人になった証としてワインを飲む、などの儀式も執り行われます。それ以外は盛大なバースデーパーティーと変わりはなく、バンケットでプレゼントを開けたりご馳走を食べたりしてお祝いします。
そして一般的には日本でいう成人式のような習慣はありませんが、アメリカでの飲酒年齢である21歳は、みんな待ってましたとばかりに盛り上がります!その時は家族でホームパーティーを開く、というよりお友達とクラブやバーへ飲みに行くのが定番です。
卒業記念パーティ
あまり日本では聞きませんが、高校や大学を卒業するとよく開かれるのが、卒業記念パーティ(Graduation Party)です。
高校卒業で行われることが多く、ゲストはみんな物ではなく、主役のお子さんにアメリカでは珍しく現金をプレゼントします。これは「大学入学にあたっての準備に使ってね」という意味合いをもち、中には1ドル札で作った花束をプレゼントする人もいたり、遊び心が溢れています。
ハウスウォーミングパーティ
新しいおうちに引っ越した時に開かれるのがハウスウォーミングパーティといわれるパーティです。その名の通り、家主が居なかった冷え切ったおうちを家族や友人を集めて暖めようという意味合いがあります。
もちろんまだ住み始めて間も無い家主の負担を軽減するために、持ち寄りという意味のHot Potスタイルで行われることが多いです。
ベビーシャワー
赤ちゃんが出来たことが分かると、出産前にベビーシャワー(Baby Shower)といわれるパーティを開きます。赤ちゃんを迎える前の妊娠お披露目パーティのようなもので、出産祝いとなるプレゼントを持ち寄って参加します。日本でも芸能人のママさんが行ったことで少しずつ浸透してきていますよね。
赤ちゃんの性別を公表するときも遊び心たっぷりの演出があります。女の子ならピンクの仕掛け、男の子ならブルーの仕掛けといった具合にサプライズを盛り込んで皆に発表する、なんていうイベントもあります。
季節のイベントをお祝いする
もちろん、ハロウィンやイースターなど日本でも浸透してきたような季節のイベントをお祝いするパーティも、そのシーズンになるとあちこちで開かれています。
イースターはもとは宗教的な意味をもつイベントですが主に子供たちを呼んで家の庭に隠した卵、もしくは卵型のお菓子を探すエッグハントや、ウサギをモチーフにしたパーティグッズを使って可愛らしいデコレーションをしたりと色々な形で楽しまれています。
そして日本ではまだあまり浸透していませんが、サンクスギビングも大事なアメリカの行事の一つです。サンクスギビングは学校や会社をはじめ、ショッピングモールやコンビニまでお休みになります。この機会を利用して、家族が一堂に集まってターキーの丸焼きなどのサンクスギビングの定番料理のご馳走を囲んで日本でいうお正月のような時間を過ごします。
多国籍なアメリカならではの国際色豊かなイベントも数々存在します。国全体でお祝いするような深くアメリカに根付いたものも多く、セントパトリックスデーもその一つです。アイルランドの移民が多く、それが起源となるのですがもはや各地で大規模なパレードが行われたりと国をあげて盛大にお祝いするアメリカを代表するイベントのひとつになりました。
この日はどこかにアイルランドの国色である緑が入った服装を着るのが習わしで、なんと緑色に着色したグリーンビールを提供するアイリッシュパブもあります。
その他にヒスパニック系移民も多いのでシンコデマーヨ(Cinco de Mayo)と呼ばれるラテン系のお祝いもあり、ドリンクにはマルガリータ、フードにはナチョスやタコスなどメキシカン料理でお祝いします。
まとめ
様々なイベントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。日本には七五三や成人式、ひな祭りなど国全体で一斉にお祝いする日や時期が決まっていますが、アメリカでは各自の誕生日や節目に合わせてパーティを開くので余計にパーティをしているイメージが強いのかもしれません。
そして多国籍の国民が住むアメリカならではのものも多く、パーティの楽しみ方にもアメリカ人の国民性がホームパーティにも表れているのです。
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